和名

ベンテンアマノリ

学名

Neopyropia ishigecola
〔ネオピロピア　イシゲコーラ〕

所属

紅藻　ウシケノリ科　アマノリ属

特徴

葉状体は円形ないし腎臓形でやや赤みをおびた褐色をしており、基部付近はやや緑色がかっている。普通、長さ・幅ともに6 cmくらいにまでなる。基部は心臓形で、縁（へり）が巻き込んでいることが多い。縁辺は全縁で顕微鏡的な鋸歯はない。1層の細胞からなり、厚さはおよそ40 µmである。各細胞は1個の葉緑体をもつ。葉状体は雌雄同株で雌雄の生殖細胞は混在している。生活史の詳細は調べられていないが、葉状体と糸状体とが交代する生活環をもつと推測されている。

分布

千葉県から静岡県にかけての太平洋岸に分布する。葉状体は、外海に面した潮間帯の岩礁上に生える褐藻イシゲや紅藻イボツノマタなどに着生する。